「バンダイ 大恐竜シリーズ」※箱絵は全て小松崎茂・画
初期バンダイ模型の野心的な企画で、当時的には大変リアルなプロポーションと、金属彫刻の限界に挑んだかのような精密な体表モールドを持ちつつも、ゼンマイ駆動で歩行可能な恐竜の“スケールモデル”がありました。それは以下の全8種で、同社のカタログやチラシなどで順次発売の旨が予告されました。
No.1 イグアノドンNo.2 ブロントザウルスNo.3 チラノザウルスNO.4 ジメトロドンNO.5 ステゴザウルス、NO.6 スチラコザウルスNO.7 アンキロザウスルNO.8 トリケラトプス
これは1970年に倒産した今井科学の金型を使い生産された「自然科学昆虫シリーズ」が好調であったために、そのラインを発展させ、かつ、“海外輸出も視野に入れた企画”として、自然な流れで「大恐竜シリーズ」が浮上したものと考えられます。
しかし、日本国内では1972年2月に「イグアノドン」「ブロントサウルス」の2種が各で販売されたのみで、後続品は流通しませんでした。これは単純に問屋からのオーダーが少なかった、また先行2種の売れ行きが芳しくなかったことからの発売見送りと見るのが妥当でしょう。
結局、すでに開発された8種の金型と8種の箱絵を用い、バンダイは輸出専用の商品としてゼンマイ駆動モデル8種、ゼンマイを排した無稼働モデル8種をリーリスしました。
その中からゼンマイ版を4種出品します。海外での販売価格は不明です。
１．8328-350「BRONTOSAURUS」２．8329-350「IGUANODON」３．8332-350「STEGOSAYRUS」４．8333-350「ANKYLOSAURUS」
この内「STEGOSAYRUS」は、小松崎茂のどの画集にも未収録の貴重な箱絵を持つ逸品です。


「フジミ模型 はしる怪獣シリーズ」1971〜2年発売
５．「NO.2 ジメトロドン」

「日東科学 歩く怪獣シリーズ」1974年発売 ※6と8の箱絵は小松崎茂、7の画家は不明
６．ART.NO.189-400「肉食恐竜 チラノザウルス」７．ART.NO.174-400「草食恐竜 ステゴザウルス」８．ART.NO.685-400「草食恐竜 ブロントザウルス」（※品番から見て78年発売の再販）

「日東科学 ミニ怪獣シリーズ」1978年発売 ※箱絵は全て小松崎茂
９．ART.NO.673-80「肉食恐竜 チラノザウルス」10．ART.NO.674-80「草食恐竜 ステゴザウルス」11．ART.NO.675-80「草食恐竜 ブロントザウルス」12．ART.NO.676-80「草食恐竜 トリケラトプス」

「MARK 恐竜の国シリーズ」1978年（？）発売
13．KIT NO.MK 021-100「ティラノザウルス」14．KIT NO.MK 022-100「ブロントザウルス」15．KIT NO.MK 023-100「プテラノドン」16．KIT NO.MK 024-100「ステゴザウルス」

「有井 恐竜シリーズ」1984年（？）発売
17．KIT NO.A 615-150「チラノザウルス」18．KIT NO.A 616-150「ブロントサウルス」19．KIT NO.A 617-150「プテラノドン」20．KIT NO.A 618-150「ステゴサウルス」

「日東科学 歩く怪獣シリーズ」1984年発売 ※箱絵は上田信
21．ART.No.24084-700「原子怪獣 ゴーゴン」（元は恐竜として発売されていたもの）

【ご注意】１．の「BRONTOSAURUS」のパーツ４、５、６、１５の4つがランナーから外れた※同時に「無名怪獣プラモ20個SET」も出品中です。宜しければご覧ください。https://page.auctions..co.jp/jp/auction/v1054609781（2022年 6月 21日 21時 57分 追加）類似する無名な怪獣プラモデルを新たに出品中です。こちらもご注目ください。
米英巨大昆虫怪獣プラモ4種SET「IT"S GIGANTIC」fundimcnsions (mpc) & AIRFIX タランチュラの襲撃 死のカマキリ 黒い蠍 SF巨大生物の島https://page.auctions..co.jp/jp/auction/b1055285105