このフィン・ユールのデザインディテールを用いた椅子は、フィン・ユールとは無関係ではありません。 数年前、アメリカのデザイン系のオークションハウスWRIGHTにこの椅子とアームタイプの椅子が、8脚まとめて出品されました。その時は、出所先が著名な所であることとフィン・ユールの近親者がフィンユール作品であることを検証したためフィン・ユール作品と紹介されました。その後、フィンユール研究家や椅子マニアの間でちょっとした論争が起きましたが、当時のカタログが見つかり、フィン・ユールデザインではなく、1955年にP.VodderデザインのNiels Vodder製であることが確認されました。P.VodderのPは、Niels Vodderの息子であるPeterであるとの説やPoul (身元不明）であるとの説があり、未だに特定されていません。フィン・ユールならではの逸話ですね！この椅子は、刻印はありませんがカタログのPV55です。一見、何気ない小椅子に見えますが、さすがニールス・ヴォッター！ 複雑な構造のいい作りの椅子です。デンマーク家具のヴィンテージ・ファンの皆様、歴史的名工Niels Vodder工房の逸品です。【コンディション】ファブリックは、当時のままなのか張り替えられたのか分かりませんが、多少使用感がありますが比較的きれいなコンディションのままです。カタログと同じファブリックのような気もしますが、当時のものだとしたら、かなりの年月が経ち、まさにヴィンテージです！フレームは、チーク材オイル仕上げで、大きな破損箇所などありませんが、経年使用による小傷、擦り傷、打ち傷等あります。ヴィンテージとしては、程度の良いコンディションだと思います。ヴィンテージ品にご理解頂ける方のみ、ご入札をお願い致します。サイズ（約）W53cm×D52cm×H82cm×SH45cm50年以上前のヴィンテージ品です。神経質な方は、ご入札をお控えください。Fi Juhl